更新日: 2013年5月21日
あなたと出会った
夏。
あなたとお別れした
春。
バイト場の先輩。
出会ってちょっとして
あなたを好きになった。
あなたは調理師の卵、
私は看護師の卵だった。
温泉卵の作り方を聞いたのが
2人の始まりだったのかもね。
「わからなくなったら、
メールしてください。」て言って、
アドレスを書いてくれた。
バイトが終わって、
バイトが始まるまで
ずーっとメールをくれてたね。
いっぱいいっぱい
おもしろいメールを
考えてくれたね。
いっぱいいっぱい
笑った。
恋に臆病だった私にも
ちょっとずつ、
あなたも私と同じ気持ちなのかなって
思えるようになった。
それから
何回かデートして、
クリスマス前に
お互いの気持ちが通じあった。
クリスマスには
プレゼント交換をして
毎日毎日が、
楽しかった。
初めて、結婚したいって
思えた相手だった。
あなたは就職が決まって
4月までの関係でいることは
承知の上だったけど、
めちゃくちゃ幸せだった。
だけどやっぱ、
幸せは長く続かないんだね。
隠してることは、ばれるんだね。
1月に知った。
あなたが結婚していること。
知らない方が幸せなことも
あるんだね。
ずっとずっと、騙されたままが
1番幸せだったのかもしれない。
現実なんて、そんなもん。
なんで隠してたんやろ。
なんで私なんだろ。
なんで好きって言ったん。
なんで本当のこと言わないん。
なんで近づいてきたん。
なんでなんでなんでなんで…
わからんかった。
考えとることが、
わからんかった。
それでも私は、
今まで通り関係を続けた。
何が正解で、何が間違いなのか、
わからなかった。
ていうかもう、
間違いだらけでよかった。
3月、あと1ヶ月。
純粋に好きでいたかった。
もっともっと
素直な恋愛がしたかった。
なんでこうなっちゃうのかな。
「まだ3ヶ月」が、ついに
「あと1ヶ月」になった。
あの頃は
こんなに辛い思いをするって
思ってもみなかった。
たださやかだけを
見てくれてるって思ってた。
信じてたのに。
短くて長かったな。
一緒に過ごした夜は
限りなく短かった。
離れてた夜は、
心も離れてる気がした。
さやかじゃない、
他の誰かといるかも
しれないからかな。
泣き虫なった。
いっぱい泣いて、
何もできなくなって、
いっぱいいっぱい辛かった。
それでもちょっとは
幸せだったのかな?
この関係をやめたくなかった。
やめようやめようと思っても
踏み出せなかったから。
初めて結婚したいと思えた人は、
もう結婚している人でした。
1番の幸せの種は、
1番の悩みの種でした。
引っ越しの日、
さやかを想って
泣いてくれたことも、
さやかと約束してないのに
他の人の誘い断って
さやかと一緒にいてくれたことも、
嘘でも偽りでも、
同情だったとしても、
嬉しかった。
ありがとう。
大っきらいでした。
でも、大好きでした。
私はあなたにたくさんの幸せをもらいました。
そんなあなたに
私は何かを返せていましたか?
早く離れるべきでしたか?