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更新日: 2013年6月20日

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同じバイト先で知り合った、大学生の話です。
私たちの付き合い方は、ちょっとばかりタンパクでした。

連絡無精な彼。遠慮しいの私。

彼は、バイトの仲間を大事にする人で、そこにやりがいと生きがいを見出していたのだと思います。

それをわかっていたし、応援したいと思い、会えないことを責めないでいようと思っていました。

けれど、何も言ってくれない彼に、不安がつのり、愛されている自信を失い、
ついに私は泣いて責めてしまったのです。
彼は最後まで、自分の気持ちを話してくれることはなく、ごめんだけを言われて…。
数ヶ月後に別れました。

付き合っていた頃から、お互いそれぞれ夢を抱いて努力していましたが、彼にとっては夢を叶えることが何より大事なのです。
彼には、私と(もしくは誰かと)付き合うことが何より難しくて、優先すべきことではなかったのだと思います。

別れてからは泣きながら眠りにつく毎日でした。

けれど最近、ふと思ったのです。

付き合い方に文句はあったけれど、あれが私たちの付き合い方で、それが私たちなんだなーと。
理想はたくさんあるけれど、目の前にいた人は、夢の住人じゃない。理想を彼に押し付けて、彼を知ろうとしてなかったのです。

ありのままの自分たちで良かったのに。無理をしなくて良かったのに。
それが私たちで、それが彼だったのに。

すると、不器用な自分たちを、今では愛おしいと思えるようになりました。
彼と過ごした時間は、すごく大事な時間です。

だからこそ、彼との過ごし方を自分1人でしてみると、その時間がすごく愛おしい。
今日は映画を見ました。

彼もまた、変わらずいつか、映画を見るんだろう。そう思うと、楽しいあの頃が蘇って、愛おしく感じるのです。

付き合いを終えてからもバイト先で出くわします。

もう恋人ではないけれど、お互いがお互いを人として思い合う仲に変わりはないから、そのつながりを、愛おしく感じたいと思います。

そして、目の前にいる彼を、色んな意味で、好きでいさせてほしい。

忘れなきゃと思って無理をする方が、つらいから。
「好き」って気持ちは、大事にしていいと思うのです。

お互い、頑張っていこうね。