更新日: 2015年1月19日
先週の事でした。年が明けて年賀状が届けられる中で一通の訃報を受け取りました。
彼とは30数年来の友人で先輩でした。訃報は彼の兄さんから送られてきました。私は只、驚きと悲しみのあまり、彼の兄さんへ手紙を書き、返事を待ちました。
数日後、彼の兄さんからの電話が有り、事の次第をお話頂いた。
「昨年の4月24日、数日間連絡がとれず、心配したため自宅へ警察の立会の元、入ったところ死後数日が経っていました。所謂・孤独死です。一応司法解剖をしたところ肝硬変でした・・・」
何が有ったかは、知る由もありませんが・・・なんと寂しい末期で
あったことか!
只々、呆然と悲しみ・寂しさしかありませんでした。
彼とは私が大学生の頃、アルバイトで知り合いました。
彼は、某国立大学院の社会学専攻で、語学に堪能で、高い見識・インテリジェンスを持ち合わせていました。
高校時代は、アルペンスキーの滑降の選手でスポーツマンでした。
互いに気が合い、酒を飲み、スキーに行きました、あれはロス五輪の年てしたね、山口の萩に車で旅行しました。松下村塾を訪れ、幕末の志士たちの男の器の大きさに感服したものでした。
私の結構式にも出席してもらいました。
彼は、翻訳と予備校講師・家庭教師を生業となし暮らしていたことは知っていました。
一昨年、十数年ぶりに彼と再会し大阪・新世界で酒を酌み交わした時が今生の別れとなりました。
快活で、明るく、高いインテリジェンスを持っていたとしても
決して自慢もせず。かけがえのない友人で先輩でした。
もう一度、酒を飲み話をしたかった・・・もはや叶わぬ事
今年の4月24日が命日の為、位牌に手を合わせ、墓参致したい旨
彼の兄さんに申し出たところ、快諾頂きました。
貴兄とは、今春会えますね。
貴兄は、先に逝ってしまいましたね。
貴兄は、酒を少し飲み過ぎましたね。
貴兄が、どうしてそんなに飲まなけれはならなかったか?
私が、いつの日かそちらの世界で再会できたとき聞かせて下さい。
わたしは、まだまだこちらの世界でもがいて、踏ん張ってみるつもりです。
貴兄から最後に教えて頂いたことは人生を重ねると、人との別れも
数多くなる事を・・・
貴兄にはさよならとはいいません。
貴兄ならこう言うでしょうね
see you next!