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更新日: 2012年11月25日

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私の母は統合失調症の最も重い障害等級です。
私が小さい頃から幻覚や妄想が酷く、
泣き叫んだり、死にたいと言い続けていました。
当時幼かった私には母を理解することが出来ませんでした。
父は家に帰って来ず、兄は母に対して暴力を振るっていました。そんな家族4人の生活。
私は何度も何度もこんな家に生まれて来なければ良かったと思っていました。

でも、
私が学校から帰ってきて玄関を開けようとすると毎日母の泣き声が聞こえてきました。「ただいま。」と言うと必死に笑顔を作って「おかえり。」と言ってくれました。
父は、私が小学校の修学旅行で買ってきたキーホルダーをあまり嬉しくなさそうに受け取ったのに、ボロボロになるまで携帯につけていました。
そして、母は小さい頃から虐待されていて、顔が少し変形してしまっているのを医療に勤めている父は知りながら病気の事も理解したうえで結婚しました。
兄は本当は誰よりも優しくて、傷付きやすくて、祖母が亡くなった時1番に泣きました。

大嫌いな家族のこと、、みんなの強さや優しさを本当は分かっていました。でも当時はただ、ただ辛かった。
私はいっぱい暴言を吐いて、いっぱい悲しませてしまいました。

ひとりひとり
気持ちの表し方は違うけど
それでも愛情は確かに感じていました。

現在私は21歳。
精神系の大学へ通っています。
あれから母は少しずつ良くなってきています。19歳から統合失調症になってお洒落もできなかった母と一緒に買い物へ行くようになりました。
私は今まで辛かった分幸せにしてあげたいです。私のできる範囲で笑わせてあげたいです。

これが私の家族への小さな恩返し。それがいつか大きくなって、今度はみんながいつまでも笑顔を絶やさない、家族でいられますように。