更新日: 2012年11月18日
東北地方では未だに解決できない事がたくさんあって、【心のケア】をに力を入れている仕事がたくさんあります。
私は縁あって、障がいを抱えた子ども達の支援をする仕事に就いています。
それぞれが色々な障がいを抱えながら、毎日を一生懸命に生きている姿に震災で傷ついた心を何度も癒してくれました。
震災の当日、私は宮城県名取市で仕事をしていました。
ちょうどその日は支援学校が卒業式で、式に参加しない子たちが施設で過ごしていました。
まもなく帰る時間となり、荷物の整理を始めようとした時、聞きなれない着信音が鳴りました。
びっくりしている間もなく、強い揺れは始まりました。
みんなガクガクと震えながら車へ移動したことを今でも忘れていません。
幸い、山沿いに施設があった為、事故もなく子ども達は無事に自宅は送ることができました。
しかし、その日利用のなかった閖上地区の子が津波にのまれて無くなったという悲しい連絡が入りました。
可愛いあの子が眠っている場所へ行き、棺を開けると、何も変わらないあの子が眠っていました。
どうしてもっとやってあげなかった?
なんでやりたいと言っていたのに我慢させた?
楽しいって笑った笑顔のためにどうしてもっと色々できなかった?
思い返せば後悔ばかりですが、いつまでも泣いていると、
【先生、いつまでも泣いてると怒られるよ~!】
とお空の上から、可愛いあの子に怒られてしまうので、今を生きている子ども達の為に楽しいことをたくさんやろうと決めました。
3.11
これは忘れることのない出来事
1年が経過した時、あの子の写真の前には仏花ではなく、あの子の笑顔によく似たオレンジ色のガーベラを一輪差してきました。
今何か楽しいことを見つけましたか?
先生はみんなが笑って過ごせるように頑張ってます。