更新日: 2012年12月9日
本当に辛いことは誰にも言えない。
ひどい結婚生活でした。
私は幼い娘2人を連れて離婚しました。
気持ちも安定してきた頃、彼に出会いました。
優しい人でしたが、私は再婚する気がなく、子供達にも会わせませんでした。
彼に、離婚の詳しい事情も伝えませんでした。
というより、悲惨で、詳しく口に出して説明する事が出来ませんでした
。
それでも彼は、私の気持ちを察してくれているようでした。
しばらくして、彼にプロポーズされました。
子持ちの私に…
子供達に会わせない私に…
彼の親にだって、結婚の承諾を得るのは大変な事だったと思います。
きっと色んな葛藤があった事と思います。
そんな気持ちが嬉しかったけど、よく考えてから、1ヶ月後、彼と子供達を初対面させることにしました。
長女は元夫のDVを見ていたので、この子が受け入れてくれなかったら、再婚は出来ないと思っていました。
彼に会った瞬間、長女が『お父さん!』と駆け寄りました。
次女は、まだ状況把握していませんでした。
それから、4人でファミレスへ行きました。
まず子供達のお子様ランチが運ばれてきました。
でも、長女は食べようとしません。
『お父さんのが来てから、一緒にいただきますしよう!』と。
まだ4才の子どもが、目の前の料理に手をつけず、待っているのです。
小さな心で表した精一杯の気持ち。
その日の帰りに、車の中で、長女が言いました。
『優しいお父さんに生まれ変わって帰ってきて良かったね。』
絶対に辛かったときの記憶があるはずなのに…
実父の記憶を消して、彼を受け入れてくれたのでしょうか。
それから、一年後、私達は本当の家族になりました。
新しい命も授かりました。
過去も娘たちも、丸ごと包み込んでくれた彼。
私を信じてついてきてくれた娘たち。
全てに感謝して、家族仲良く生きています。