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更新日: 2015年12月6日

観光バス会社に面接に行く途中、私は降りるはずのバス停を通り過ぎてしまい、戻る事になりバス停で戻りのバスを待っていた。
toukou30

一台のバスが停留場に止まり発車まで時間調整をしていた。

私は目的地まで行くか聞いたところ、行きますよ。そう言われ、車内で時間が来るのを待っていた。
他にお客様もいなかったので、ベテラン風の運転士さんに勤続何年くらいなのかを尋ねた。
運転士さんは30数年になります。
昔はバスの運転士も稼ぎは良かったですが、今はもうそんな時代ではないね。
私もこれから観光バスの運転士の面接に行くのですがバス停を乗り過ごしてしまって、降りるバス停になったら教えて頂けますか?
わかりました。
そう言ってバスは走り出す。
お客様が一人また一人と増えてきた。
そして、会話も他のお客様の手前遠慮し降りるバス停になり、運転士さんが同業なら面接の合格ご祝儀の代わりに運賃は私が代わりに出しと来ますから、どうぞ先を急ぎなさい。

いいからいいから。

ありがとうございます。
頭を下げて降り、もう一度、降りてから頭を下げ、バスが動きだし去り際に外のスピーカーから、頑張れよ!と激励の声が聞こえた。

その途端に頬を涙が伝った。

その会社から無事に内定を貰った。

その思いでは一生忘れない。

頑張れよ!