更新日: 2013年1月19日
就職した年の秋、
君からの連絡が来た時は正直驚いた。
留学から帰って来ました。
覚えてますか?と
高校を卒業して地元を遠く離れていた俺だったけども、
当時好きだったその子の事は忘れるはずもなかった。
学校は違うけども俺の事を先輩、とよく慕ってくれていた二つ下のその子の事がとても好きだった。
いつも明るくて、コロコロと表情が変わってとても可愛い人だった。
その子が留学する事が決まった事を知った時に焦って急に告白したが、
彼氏がいると、フられてしまった。
その後も少しだけ無理をして明るく話かけてくれるその子を見て、
その子の隣に立てない事、守っていくのが俺じゃない事を酷く悔やんだ。
留学から帰って来た、と連絡が来た後、だいぶ経った今でも連絡は取り合っている。
諦めの悪い俺は、またその子の事がまだ好きでいる。
その子は今年、大学受験。
やりたい事があるようで、それに向かって一生懸命勉強している。
最近、少しばかりつまずいた様だけども、やれる事をやる、とひたむきに頑張っている。
先輩みたいに、夢を追って行きたい、とスタート地点に立とうとしている。
俺も、叶えたい夢がある限り、
その子とは、離れた場所に居ざるを得なく、万が一その子と付き合えても、
その子の為に時間をなかなか作る事はなかなかできないだろうし、
フられるのも辛いけども、好きになってから4年目、そろそろまた気持ちを伝えようかと考えている。
その子の隣に立てるような人になれたか、守っていける人になれたかわからないけども、俺が隣に立ちたいのは、
守っていきたいのは、その子だから。