更新日: 2012年11月7日
2011年1月1日
元旦から仕事がだった私は夜勤の準備をし家を出た。
入社一年目の私は先輩に迷惑をかけまいと早めに会社へと車を走らせた。
会社に着いてから出来る仕事はさっさとこなした。
いつもと変わりはない夜勤。
電話も何回か鳴っていた。
先輩が走りながら
「○○(私の名前)さーん!電話だよ!」
えっ?
私は急いで電話へと走り受話器に耳を当てた。
もしもしと口を開くと同時に
「お母さんが倒れた!今救急車で○○病院行ったからそのまま病院向かって!」
妹からだった。
先輩に訳を話してから私は会社を後にし車を走らせた。
病院に着くと妹やお母さんの姉が涙を流していた。
「おとう、おかんは?」
おとんに声を掛けると
険しい顔をした。
医者からは一晩様子をみましょうと伝えられたが口から挿管し、酸素を導入して居る様子から厳しいのは介護士の私でもわかった。
お父さんは病院に残りの家族は帰宅した。
2011年1日2日
朝4時に電話がなった。
血圧が下がってきたと。
急いで病院に向かった。
家族みんなでおかんのベッドを囲い見守った。
それから3時間後、
2011年1月2日 7:20 享年42
おかんの子としてこの世に産まれてきてから18年。
おかんに1番見せたかった
振り袖姿。
振り袖を着付けして居た時はドキドキだった。
全て着終わった瞬間、涙があふれ出してきた。
おかんが見たがってた振り袖姿。
おかんの遺影がニコっと笑った、そんな気がした。
おかん、今までありがとう。
次はウエディングドレス姿とおかんの孫見せなきゃね!
ずっと見守っててね!